トレーナー武藤編
私がトレーナーとしてこだわっていることは、正しいフォームで行える重量設定のトレーニングをすることです。
理由は3つあります。まず1つ目は怪我の防止です。低重量でのトレーニングではある程度のごまかしが利きますが、扱う重量が重くなるにつれて途端に怪我のリスクが高まります。特にこれは男性に多いのですが、少し見栄を張ってみたり、周りの上級者用の重量に挑戦してみたくなったりして、無理にいつも扱わない重量にトライしたくなります。これは怪我にもつながるため絶対にやめましょう。
2つ目としては正しいフォームでトレーニングを行うことでしか狙った部位に狙った負荷をかけることはできません。ベンチプレスを例にすると、胸を鍛えるつもりが三頭筋全てと上腕二頭筋に負荷がかかってしまい、結果肩を負傷している方が多々います。
3つ目はトレーニングの目安としてフォームの正しさを確認することです。フォームが崩れるような重量でのトレーニングは、トレーニングではなく筋肉を傷める自傷行為であると認識すべきです。筋肉を成長させていい刺激を与えるどころか、ただ壊しているともいえるでしょう。
以上の3つの理由から正しいフォームを常に意識することが大切です。正しいトレーニングは常に自分の身体が教えてくれます。自分が正しいフォームでトレーニングを行っているときに負荷がかかる部位や力の入れ方、そういったものを覚えておいて、普段のトレーニングに活かしましょう。