みなさんは「セロトニン」というホルモンをご存知ですか?
セロトニンは脳内で働く神経伝達物質のひとつで、
その働きから「痩せホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンは体中に存在しますが、その90%は消化管粘膜にあり、次いで8%が血小板、そして2%が脳内にあります。
セロトニンの働きとしては、
・気分を安定させる・過度な食欲を抑える・満足感をアップさせる・睡眠の質を良くする
といった精神の安定に深く関わっている他、
・消化や排便・体温調節
など、体の様々な働きに関わっていると言われています。
セロトニンが減少してしまうと、
・集中力の低下・自律神経失調症・イライラしやすい・疲労感が取れない
・うつ状態・安眠できない
など様々な不調が体に出てしまう可能性があります。
ではどうしたらセロトニンの分泌を増やせるのでしょうか??
①バランスの良い食事を心がける
セロトニンは、体内では作れない必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」という成分が原料になっています。
トリプトファンが多く含まれる食材として
豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類などです。 その他、ごま・ピーナッツ・卵・バナナ
などが挙げられます。
偏った食事をするのではなく、バランスの良い食事を心がけましょう。
②腸を温める
セロトニンのほとんどは腸で作られる為、腸を温め働きを活発にする事で生成されやすくなります。普段から冷たい飲み物や食べ物を多く摂っている方は、なるべく温かいものに変えてあげましょう。又、食物繊維は腸内細菌の餌になるので、食物繊維の豊富な野菜や海藻類・穀物を摂る事もお勧めです。
②リズム運動をする
セロトニン神経は、脳の中の縫線核(ほうせんかく)という所にあります。
縫線核の周囲には、歩行、咀嚼、呼吸などのリズム運動を形成する中核があるので、
リズム運動を行う事で、セロトニン神経がプラスの刺激を受け、セロトニンが増えると考えられています。
ジョギング・ウォーキング・自転車・踏み台昇降・ラジオ体操・ダンスなど
一定のリズムにのってくり返す運動を取り入れるのがお勧めです。
リズム運動を始めて5分もすると、セロトニンの濃度が高まり、20分を目安にピークに達します。そこから降下していきますのでリズム運動は30分以内で行ってあげるようにしましょう。
ダイエット中の強い味方になってくれるセロトニンを増やせるよう、
上記の事を普段から意識していきましょう!