たんぱく質は2種類、それぞれ役割が違うんです
人の身体は70%が水分で構成されており、次に多いのがたんぱく質です。おおむね14~19%を占めています。このたんぱく質ですが、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2種類に分類されます。
動物性たんぱく質とは、魚肉、肉(鶏、牛、豚)、卵、乳製品から摂取できるたんぱく質のことを指します。
動物性たんぱく質は、身体にとって必要な必須アミノ酸をすべて含んでいるため「完全たんぱく質」と言われています。トレーニングで傷ついた筋肉を早く修復したい時はもちろん、ストレスにより免疫力が低下した体を回復したい時にも積極的に摂取することで効果が期待できます。
その一方で豆腐、豆、ナッツなどから摂取できる多くの植物性たんぱく質は必須アミノ酸が一つ以上欠けているため「不完全たんぱく質」と言われています。植物性たんぱく質はコレステロールの低下、内臓脂肪や中性脂肪の減少効果が期待できます。
動物性たんぱく質だけでは脂肪の過剰摂取に繋がることや、植物性たんぱく質だけでは必須アミノ酸の一部欠如に伴う栄養バランスが偏る可能性などが……ということです。結論としては、2種類とも摂取した方が良いということになります。ではいったいそれぞれどのくらい摂取すれば良いのでしょうか?
いくつか考え方はありますが身体のつくりから考えると、摂取するたんぱく質の内、最低でも半分は動物性たんぱく質を摂取し、残りを植物性たんぱく質にすれば、脂質は最低限に抑えることができます。
たんぱく質は、一度にたくさん摂取しても体内で効果的に活用されないので、3食の食事でバランスよく取ることをオススメします。