果糖ブドウ糖液糖ってご存知ですか?
果糖は、その名称から果物の糖質だと思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。
近年、アメリカをはじめ、肥満が深刻化する国々で問題となっているのが、コーンシロップを原料につくられた果糖を含む「果糖ブドウ糖液糖」という甘味料の大量摂取です。
果糖は、砂糖より甘味が強く、口に残りにくいという特徴があり、その甘味は低温でより強くなるので、清涼飲料水やお菓子などによく使われています。
食べ物として体内に入った果糖は、小腸で吸収され、血液の流れを介してほとんどが肝臓に運ばれ、エネルギー源となります。
しかし余分な果糖は、肝臓で中性脂肪に変換され、蓄積されるので、果糖の摂り過ぎは脂質異常症の原因となります。
ある研究の結果では、11週間という長期にわたり、それぞれのグループのマウスに同じエサを与え続けたところ、果糖を含むエサを食べたグループでは、ブドウ糖を含むエサを食べたグループと比べて体重や体脂肪が増加するという結果が得られました。
この事から、日ごろから果糖を大量に摂取をするという食事のパターンは肥満を招き、健康被害を及ぼすおそれがあります。
ダイエットももちろんですが、ご自身のこれからの身体の為にも、まずは普段飲んでいる清涼飲料水をお水に変えてみたり、毎日何気なく食べているお菓子の間食の量を減らしてみたりする点から改善していってみてはいかがでしょうか。